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鍼灸と神経について
「鍼灸って、結局なにに効いているの?」
「筋肉をほぐしているだけじゃないの?」
と思われている方も多いかと思います。
鍼灸が作用しているポイントで「神経」が関わってきます。
肩こり・腰痛・頭痛などがあると、「筋肉が硬いから痛い」と思われがちです。
しかし実際は、痛みを感じているのは筋肉そのものではなく神経です。
筋肉が硬くなっても、神経が興奮していなければ痛みは感じません。
逆に、神経が過敏になると、少しの刺激でも強い痛みになります。
慢性的な症状ほど、神経がずっと興奮した状態になっていることが多いのです。
鍼を刺すと、皮膚や筋肉にある感覚神経という部分がが刺激されます。
この刺激は【皮膚 → 筋肉 → 神経 → 脊髄 → 脳】というルートで伝わります。
神経には『痛みを伝えるルート』と別の『感覚を伝えるルート』があります。
鍼の刺激が入ると、痛みの信号が通りにくくなるという現象が起きます。
「施術直後から軽くなった」と感じる方が多いのにはこのような理由があります。
鍼刺激が脳に届くと、痛みを抑える物質(エンドルフィンなど)が分泌されます。【体が自分で出す鎮痛作用】
そのため、「その日は楽だった」「数日たっても調子がいい」という変化が起こります。
自律神経に作用するから体全体が整う
鍼灸は、自律神経にも深く関わります。
現代、ストレス/睡眠不足/緊張状態/スマートフォンの普及等により、交感神経(緊張)が優位になりがちです。
鍼刺激は、副交感神経(リラックス)を優位にする
作用があります。
施術中に眠くなる/お腹が鳴る/呼吸が深くなるのは、体が回復モードに入ったサインです。
鍼で神経の興奮が落ち着くと、筋肉は自然に緩みます。
「異常なし」「原因がわからない」と言われた不調。
こうした症状の多くは、神経の誤作動・過敏状態が関係していることが多いです。
鍼灸は、神経の興奮を落ち着かせて体に「安全だ」と再学習させる施術です。
その結果、長年続いていた症状が少しずつ変化していくことがあります。
お気軽にご相談ください!
寒くなると身体が痛い気がする…
寒い季節になると、「肩がこる」「腰が重い」「関節が痛む」
そんな不調を感じる人が増えてきます。
実はこれ、年齢や気のせいではありません。
寒さによって、体の中ではちゃんと理由のある変化が起きています。
寒さで体は「ギュッ」と縮こまる、体は熱を逃がさないようにします。
この状態が続くと、コリ・痛み・重だるさが出やすくなり、「動き始め」が辛く感じることもあります。
冷えると、血の流れが滞る・筋肉がゆるみにくくなる・痛みが取れにくくなる
だから「温めると楽になる痛み」は、冷えが関係していることがとても多いです。
鍼灸施術は、体を内側から温め、巡らせるのが得意です。
【かたくなった筋肉をゆるめる/血の流れをよくする/体の緊張をやわらげる/じんわり深部まで温める/冷えた部分を直接ケアできる/リラックスしやすくなるなど】
◯冬になると毎年同じ場所が痛くなる、今まで痛くなかった箇所が痛む方
寒さで痛みが出るのは、「無理していますよ」「冷えていますよ」という体からのサインです。
鍼灸は、やさしく体を整えながら、冷えによる痛みに向き合える方法のひとつです。
早めにケアをして、つらい冬を乗り越えましょう!!
【手三里】デスクワーク・スマホ操作で疲れた方にオススメ!!
手三里は、「前腕の筋肉や神経への刺激、血流の改善」に優秀なツボです。
・筋肉の緊張をほぐして血流改善
前腕の外側の筋肉(腕橈骨筋など)の近くにあります。
長時間のデスクワークやスマホ操作で筋肉が硬直すると、血管が圧迫されて血流が悪くなります。
血流が滞ると酸素や栄養が届きにくくなり、疲労物質が溜まりやすくなります。
手三里周辺を緩めることで、筋肉の圧迫が減り血流が改善され、だるさや痛みの軽減につながります。
・神経の圧迫を減らす
前腕には、手や指に伸びる正中神経・橈骨神経などが通っています。
筋肉が硬くなると神経が圧迫され、しびれや違和感が起こることがあります。
手三里を緩めると神経の圧迫が減り、手や腕の症状が軽減する可能性があります。
・自律神経の調整
筋肉を押して緩める動作には、自律神経にも影響があります。
押す → 軽い刺激で交感神経が反応
緩める → 副交感神経が優位になり、リラックス状態へ
筋肉を緩めることで、肩こりや腕の疲れだけでなく、全身の緊張も和らげる効果も期待できます。
◎まとめ
手三里を緩める意味は、次のように整理できます。
筋肉の緊張をほぐす → 血流が改善し疲労物質が除去
神経の圧迫を減らす → しびれや違和感の軽減
自律神経を調整する → 緊張の緩和・リラックス効果
デスクワークやスマホ操作で疲労した腕を回復させましょう!!
鍼灸は敷居が高い??
最近初めて来ていただいた方から「鍼灸って、なんか敷居が高いよね」というお言葉をいただきました。
素直に「やっぱりそう思われてるよな」という感情が大きかったです。
鍼灸は、鍼を刺すっていうイメージだけで怖そうですし、東洋医学とか専門的な言葉も多くて
初めての人は足を運びにくいと思います。
こちらは当たり前のように使っている言葉や流れも、初めての方からすると
「ちゃんと理解していないと行っちゃいけない場所」みたいに感じてしまうのかもしれません…
本当は、体がつらいから来てほしい場所なのに、元気じゃないと行きにくい雰囲気を作ってしまっているとしたら、それはこちら側の問題だなと思います。
鍼灸を受けるのに詳しい知識がなくてもいいし、うまく説明できなくても大丈夫です!
「なんとなくしんどい」
「理由は分からないけど調子が悪い」それだけで、十分です。
「敷居が高い」「痛みがないと行ったらダメ」などのイメージが変わるように
もっと安心して来てもらえる伝え方をしていかないといけないなと感じました。
お身体の些細なお悩みも、お気軽にご相談ください!!
頭痛と鍼灸◎
「雨が近づくと頭が痛い」「季節の変わり目に体調を崩す」
こうした不調は、近年気象病と呼ばれています。
決して気のせいではなく、体の反応として起こっています。
気象病とは、気圧・気温・湿度の変化によって起こる体調不良の総称です。
代表的な症状は、頭痛/めまい/肩こり・首こり/倦怠感/関節痛/不眠など人によってさまざまです。
気圧が下がると、耳の奥にある「内耳」が刺激されます。
内耳は、自律神経と深く関係しているため
血管の拡張・収縮/血流の変化/神経が過敏になることが起こりやすくなります。
その結果、頭痛やだるさといった不調が現れます。
●鍼灸施術で期待できること
◇自律神経への作用
気象病の中心にあるのは、自律神経の乱れです。
鍼灸刺激は
皮膚・筋肉 → 神経
神経 → 脳(視床下部など)へと伝わります。
交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズになった結果、症状が出にくくなるという変化が起こりやすくなります。
◇首・肩まわりの深部筋肉
気象病の症状が強い方ほど、首の奥や肩甲骨まわり、後頭部の付け根の筋肉が硬くなる傾向があります。
表面では届かない深い筋肉に直接刺激を入れられるため、緊張を効率よくゆるめることができます。
◇血流・循環への影響
鍼刺激が入り、血流が改善されると酸素や栄養が届きやすく、老廃物が流れやすくなり
結果として、重だるさ・締めつけ感が軽くなる方が多いです。
◇全身の回復力への作用
鍼灸は、「症状を抑える」よりも体が自分で整う力を引き出す施術です。
土台が整うことで、症状が出にくく・軽くなっていく方も多いです。
自律神経や血流を整えることで、不調の出方に変化があるかもしれません。
天気に左右されない体を目指す選択肢として、鍼灸もぜひ知っておいてください!





